メンテナンス of 桐織物工場　Kiri Hooked Rug Factory ホームページ

お部屋の中で一番低い位置にあるカーペット。どうしても汚れやすくほこりがたまりやすいものです。
ウールカーペットは、汚れにくい性質を持っていますが、それでもちょっとしたお手入れを心がけると、いつまでも美しさを失わず、ながくお使いいただけます。

週に一度は掃除機を
毎日のお手入れは、ほこりやゴミを軽く取り除くだけでも大丈夫です。
パイルに絡んだ抜け毛やゴミをさっと取り除くのに「粘着式カーペットクリーナー」は有効です。が、多用しすぎるとクリーナーの粘着成分がパイルについて逆に汚れを付けてしまうことにも。「粘着式カーペットクリーナー」にたよりすぎず、週に一度は必ず電気掃除機でパイルの間までしっかりとお掃除してください。
もちろん、毎日電気掃除機をあてていただくのがベストです。
掃除機をかけた後に表面をきれいな水かぬるま湯で固く絞った雑巾で軽く拭き、ほうきで軽く仕上げると、パイルが美しく起き上がります。

ダニ対策は掃除機が有効です。
ウールにダニはつきません。では、なぜカーペットにダニがいるのでしょうか？
それは、カーペットに残ったダニのえさが原因。
人からは自然とふけやあかが落ちていきます。食べこぼしのこまかなカスなど床に落ちた小さなゴミは１０～１４日ほどかけて程よくくさり、ダニのえさになってしまいます。
ダニはえさがあるとそこでアッという間に増えていきます。食べこぼしやふけやあかがダニのえさになる前に掃除機で吸い取りましょう。
週に一度は、必ず掃除機でお掃除しましょう。
その際、ソファーの背もたれやおしりの部分も一緒に掃除機をあてましょう。

素早い処置が大切です。
カーペットの上に飲み物をこぼしてしまったときは、まずティッシュペーパーや乾いた布などで軽くたたくように水分を吸い取りましょう。
水分がすいとれればそのあときれいな水かぬるま湯で固く絞った雑巾などで汚れをたたくように拭き取ってください。このとき強くこすったりすると繊維の中に汚れを押し込む形となり、汚れが取りにくくなります。
時間があいてしまった場合は、水かぬるま湯に中性洗剤を少し加え、固く絞った雑巾でたたくように汚れをふき取って下さい。最後は必ずきれいな水かぬるま湯で拭き取ってください。あまりに汚れがひどい時は、専門のクリーニング業者へご相談ください。
素早い対応がカーペットをいつまでも美しく保ってくれます。

注意：ウール製品には塩素系漂白剤、酸素系漂白剤は使わないでください。

定期的なお手入れでながく、美しく、快適にお使いいただけます。
カーペットも月に一度は、きれいな水かぬるま湯を固く絞った雑巾で表面を拭いてあげましょう。毛並みにそってやさしく拭いてください。
年に一度はカーペットの大掃除をしましょう。
ラグやマットなどは、お布団を干すように裏干しをし、はたきでたたいてパイルの中のゴミを落としましょう。
敷きこみや大きくて干せない場合は、お部屋の窓をあけ、換気をよくして、いつもより丁寧に掃除機をあてて下さい。
季節的に梅雨明けのころがよいでしょう。梅雨の時期に繊維に含んだ湿気を放出させましょう。
日々のお掃除と定期的なお手入れがカーペットを快適に美しく使うコツです。

こんな時はあわてずに
カーペットを使っていくうえで知っておきたいのが、パイルが飛び出してしまったときの対応、遊び毛について、雲現象についてです。
何らかの原因でパイルが飛び出してしまったとき、そんな時は決して引っぱったりせずに、飛び出したパイルをハサミでカットしてください。ループパイルなどは引っぱると伝線のように他のパイルまで抜けてしまいます。飛び出したところだけハサミでカットしましょう。

ウールカーペットには「遊び毛」と呼ばれる余分な毛が含まれています。これは使っているうちにパイルがほぐれ抜け出てくるものです。
「遊び毛」はウールの特徴です。こまめに掃除機で吸い取ってあげましょう。「遊び毛」が抜けてくるとウール色、つやがよくなり、真の美しさが顔をだします。

「雲現象」はカーペットのパイルの方向がかわり、色が変わって見える現象です。
国会の赤じゅうたんでもところどころ水溜りのように色が変わって見えているのをテレビなどでご覧になったことがありませんか？
この「雲現象」はいまだ原因が定かではありません。雲がでて新しくカーペットを敷きなおしてもなぜか同じところに「雲現象」があらわれます。
雲対策として「強撚糸（フリーズ糸）」などを使って目立ちにくくさせたり、ループパイルにしたりとさまざまな方法が用いられています。